ネット声優5年生の不定期らくがき帳

ネットで声優活動して5年目の主が色々語ってみます

宅録に必要な機材(オーディオインターフェース編)

ネット声優のにゃんすけです。

会社員をしながらネットで声優っぽいことをして副収入を得ています。

 

このブログは、ネット声優として副業するにあたって必要な機材、

必要な技術や知識、ぶっちゃけどれくらい稼げるのか、などをお伝えしています。

 

しゃべり能力は凡人並み、PCや機材知識は凡人プラスちょっとの私が

この5年でどれくらい稼げてきたのかはこちらを参照してください。

voice-actor.hatenablog.com

 

今回は「宅録に必要な機材(オーディオインターフェース編)」ということで、

前回のマイク編

voice-actor.hatenablog.com

に引き続き機材のお話です。

 

オーディオインターフェースとは

「PC」-「インターフェース」-「マイクとか楽器とかいろいろ」

という位置に接続される機器です。

 

下のほうにも書きましたが、

アナログな音をデジタルなPCに入れる入り口、

そしてPCから出してやる出口の2つの役割がメインで、

それに付随した様々な機能が備わっています。

 

音の世界(オーディオ)でアナログとデジタルを行き来する通り道なので

接合部分や接触面、接点などの意味を持つ「インターフェース」と呼ばれます。

 

価格帯は1万円前後から数十万円と幅広く、

こちらのブログでは2万円~4万円くらいの予算で考えています。

 

ちなみに人気のモデルはこちらUR22mkII。私も使ってます。

しばらく先までお読みいただいても決めかねる場合コレ一択で大丈夫です。

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マイク編では、PCに直結のUSBマイクなどでも

ネット声優活動はできなくもない話をしてきました。

しかし、品質向上、効率を考えるのであればインターフェースは必須と考えています。

 

オーディオインターフェースの機能を確認しながら

マイクとPCの間に、なぜオーディオインターフェースが必要か、

というところを詳しく見ていきたいと思います。

上にリンクを張りましたSteinberg社のUR22mkIIをモデルに見てみましょう。

UR22mkIIフロントパネル

UR22mkIIフロントパネル

特に気にしてほしいところを中心に、

「PCとマイクが直結」と「PCとマイクの間にコレがあったら」を比較してみましょう。

 

黒丸1.6.InputGain1/InputGain2

 すぐ隣の黒丸2、ミッキ〇マウス崩れのような穴に挿したモノの音量の調節です。

 モノはマイクからの声だったりギターの音だったりいろいろ。

 宅録ネット声優ならマイクから入ってくる声がメインとなるわけですね。

 

 オーディオインターフェースを使っていなかったら、

 PCに直結してるマイクの音量を調整するために

 コントロールパネルを開いて入力ソースの音量を調整しなければなりません。

 これが目の前でちょちょいと捻って調整できるだけでも便利です。

 

黒丸2.マイクやギターからのケーブルを接続する穴です。

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写真右のフォーンケーブルでも挿せますし、

写真左のXLR端子(オス)でも挿すことができます。

2つのケーブルに対応するため偽ミ〇キーマウスのような形状の口になります。

 

オーディオインターフェースを使っていない場合は

マイクや楽器からの音はPCの入力端子に接続することになりますが、

たいていは細いミニプラグしか挿せませんので

しっかりしたマイクからの入力はできません。

(偏見かもしれませんが、ミニプラグで挿せるマイクは品質が悪いイメージ)

変換プラグを経由すればできなくもないですが、

ヘタに変換を通すと音質が低下したりノイズが乗りがちになります。

そもそも話ですが、PCの「とりあえず入力できる」ためのマイク端子や基盤より

音の処理に特化した専門の機器を通したほうが確実に音は良くなります。

 

また、PCにマイクを直結した場合には

コンデンサーマイクで必要なファンタム電源を供給することができませんが

オーディオインターフェイスの差込口であればファンタム電源に対応します。

(まれに対応していないものもあるかもしれないので購入時には注意しましょう)

 

黒丸3.音量大きすぎ注意ランプ

黒丸2に挿したマイクやギターから入ってくる音がデカすぎの時

こちらのランプが点灯して知らせてくれます。

入力の音デカすぎはいけません。

大きな音を出したときこのランプが一瞬光るくらいがちょうどです。

 

マイクをPCに直結してる場合は、コンパネあたりで見てやるか

DAW(音声編集ソフト)の録音レベルを確認する必要があります。

目分量・耳分量でなんとかなるといえばなりますが、

やはりオーディオインターフェース上で調整しながら確認できるのはありがたいです。

 

黒丸9.ヘッドホンへの出力レベル

マイクから入ってインターフェースを通って音声編集ソフトに録音される音が、

インターフェースに戻ってきて、挿してあるヘッドホンに音が届くわけですが、

このヘッドホンに返ってくる音の音量を調整します。

 

PCにマイク直結の場合、PCのスピーカーから音を確認するか、

ヘッドホン出力端子から音を確認すると思いますが、

そこら辺の音量をコンパネやタスクバーからいちいち変更せずとも

ここのツマミを捻るだけで簡単に調整できます。

 

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さて、ここまでオーディオインターフェースの比較的よく使う機能を見てきましたが

PCにマイク直結より、オーディオインターフェースを経由したほうがいい理由は

「音質もよくなるし、音の入力と出力を一か所で簡単に管理できる」

というところでしょうか。


それにプラスして、

ショボいマイクからしっかりしたマイクに昇格するとしても対応可能、

マイクを2本にして複数人で収録することになっても対応可能

(Inputが2つ以上のオーディオインターフェースであれば)、

上でも書きましたがファンタム電源が供給できる、

なによりPC直結より、ケーブルやツマミが多い機器を通すとかっこよく見える

なんかちょっと小難しいことしてる自分カッコいい!!!と思えてくる

などのメリットがあります。

 

ちなみに私にゃんすけは、もともとネット声優の前に

MIDIという規格でやり取りするコンピューターミュージック

(いわゆるDTM:デスクトップミュージック)をしていました。

 

MIDI端子を経由してシンセサイザーや外部MIDI音源を

PCからコントロールしてピアノソロからフルオーケストラまで操れる

音楽作成環境の一つ、といったところですが、

オーディオインターフェースは、ほぼ全てこのMIDI入出力に対応しています。

 

今はネット声優にトライ中だけど、いずれDTMやってみたいんだ!という方は

迷うことなくオーディオインターフェースを購入しましょう。

 

youtubeでゲームの配信をしたいんだ!という方も購入しましょう。

マイクからの声の入力、ゲーム機からの音などをPCに入れてやるために必要です。

 

 

ちなみに私にゃんすけも、たいそう知ってる風な口調で語っていますが、

「PCのマイク入力あるんだからいらなくね?」と思っていました。

 

というのも、先ほど書いたDTMをすること前提でCubaseを買いましたが、

Cubaseでオーディオデータもいじれることを知り、

自作曲のコーラスを生声で入れてみようと思ったときに

金ないからMacのマイク入力から録音すればいいやと。

 

ところがどっこい、録音レベルが低く調整できないとか、

マイクがショボかったのもありますがノイズが結構入って使い物になりませんでした。

 

そんなことを楽器屋の店員さんに相談したところ、

今回のお話のようなことを切々と語られて購入に踏み切ったというわけです。

Universal Audio ユニバーサルオーディオ オーディオインタフェース Apollo Twin USB Heritage Edition

 

ここから先にご紹介する機材のお話もそうですし、

しゃべりのテクニック的な部分、クラウドワーキングサイトの使い方もそうですが

基本的に「にゃんすけの失敗からの反省による記録」がベースです。

極力お金をかけずにミニマムでやろうとしてたけど、課題が見えてくるたび

必要に応じて増築してようやくネット声優として必要なものが揃ったようだ

というところに達した時点でブログをスタートさせましたので

私が揃えた機材は「金を稼ぐネット声優になるには必要な投資だ」と思っています。

 

最初のほうにも書きましたが、

ご紹介するものを次々揃えても使いこなせないと思います。

極力「その機材を用意する意味は何か」をわかりやすく紹介していきますので、

ご覧いただいている方も、ぜひミニマムから始めて、

ご自身の困った課題が明確になった時点でもう一度このブログを振り返って

「この課題にはこの機材を用意すればいいんだな」

というのを明確にしてから購入されることをお勧めします。

 

さて、オーディオインターフェースの話から少し逸れてしまいましたが、

じゃぁこれらオーディオインターフェースの中でどれを選べばいいのか。

 

私は、とりあえず一人でナレーションを録ることが目的でしたが、

同じくラジオ声優をしている妻と一緒に録ることもあるかもしれないと思い

XLR(偽ミッキー型の口)入力が2口あるモデルにしました。

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当分は一人で録る、マイクを増やす予定もないし、

ギターとかほかの楽器も接続する可能性ナシというなら

XLR1口(+フォーン入力1口)の入力の安いモデルで良いかと思います。

Steinberg UR12 2×2 USBオーディオインターフェース

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メーカーの違いや付属ソフトの有無などでまた変わってくると思いますが、

興味を惹かれる付属品がなければそこそこ安く済みそうです。

音声編集ソフトが付いてくるモデルもありますので、

これから音声編集ソフトを用意したいという方は

パッケージになっているものを購入するのがいいと思います。

上記のUR12はCubaseAIのダウンロードライセンスが付いていますね。

マイクやヘッドホンなどは別です。

 

 

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こちらはコンデンサーマイクもヘッドホンも付属しているXLR入力1口のモデルです。

上記UR12と同様にXLR1口とフォーン入力1口です。

Protoolsのソフトが付属しているようですね。

ソフト音源(ピアノや管楽器、打楽器などの音がある程度揃っているもの)

もいくつかついているようなので最初からいろいろと楽しめそうですが

ネット声優をすることを考えるとソフト音源とかあまり関係ないですね。

 ネット声優以外に音楽作ったりもしたいんだ!という方にはいいかもしれません。

 

 

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こちらはコンデンサーマイクに加え、ダイナミックマイクも、

そして卓上マイクスタンドとブームマイクスタンドもついています。

もはや2人で録音すること前提のセットですね。

 

 

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こちらはネット配信者に人気のモデル。

このあと紹介する予定のコンプレッサー機能

(音割れを防ぐ/小さな音を増幅してくれる機能)も付いています。

ファンタム電源も付いているのでコンデンサーマイクを直結できますし、

ギターやシンセなどの入力も可能で、小さい割に機能充実!

マイクの音量調整がツマミじゃなくてフェーダー(上下に動かすスライダー)なのも

ちょっとプロっぽいことしてる気分になれる秘訣かも(笑)

 

 

オーディオインターフェースも単体で10万円とか20万円とかありますがこのブログ上でのオーディオインターフェース用の予算は2~4万円くらいと考えています。

それくらいから始めて、どうしてもアップグレードしなければならない理由があれば

その時に改めて考えればいいと思いますが、

ネットで承る仕事でそこまで求められることはまずないと思っていただいて結構です。

 

 

さて、結構長文で語っちゃいましたが、

オーディオインターフェースの紹介はこの辺にしておきたいと思います。

 

なにかご質問などありましたらコメントいただければ

可能な限り回答したいと思います。

 

残る機材は、コンプレッサーとミキサーを紹介したいのですが、

そこはまたちょっと先で。

 

次回はCubaseを使った録音、編集、ノイズ取り、書出しの簡単なステップを。

さらにその次には、ランサーズやクラウドワークスの提案のステップを。

 

そこら辺まで把握しておけば、品質はさておき、仕事をすることができます。

もちろん指名していただかなければならないので

その辺の下準備も追い追い見ていきましょう。

 

それではそれでは~!

 

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